よい子のための絶対銀域

例えるなら銀様の膕

ホラー水族館:七人ミサキ行ってきた!【人に人権あれど1人に人権無し】

※終了した企画とはいえネタバレを含むのでご注意ください※

ブログ!って感じの日記が書きたくなったand許せないことがあったので書きます。
ホラー水族館をご存知ですか?2年前から池袋サンシャイン水族館にて大体10月くらいに行われているお化け屋敷企画です。
↓今年のポスター
f:id:hitoligokko:20181106191808j:plain
ホラー水族館に行ったことのない方のために簡単な流れを説明しましょうか。公式の解説ではないのであしからず。
構成としては夜のお魚さん達を眺めながら音声ガイドで物語を聞く前半パートと仮装?した生の人間による本格的なお化け屋敷スタイルの後半パートに分かれています。ちなみに中は電気を消したサンシャイン水族館そのものです。

今年のタイトルは“七人ミサキ”、水族館故に水辺に出没する怪異であるのは勿論、安易にメジャーモチーフをチョイスしていないのは良いと思いました。思っていました。
タイトル通りこの記事は基本disです。それと一昨年の“呪いの水櫛”は行けていないので比較対象は去年の“あやかしの人魚”オンリーです。
↓ほんへスタート



長くなるので先に要点だけまとめたいと思います。俺はディズニーランドに来たんじゃねぇんだよグループ参加前提のリア充企画氏ね。

去年のあやかしの人魚がめちゃくちゃすばらだった(すばらポイントは後で書きます)ので今年もホラー水族館のポスターを見て僕はノータイムでチケットを買いに行きました。

当日。例年通りカップルで溢れたエレベーターを降り、待機列(思い返すとこの列も去年よりかなり短かった)に早歩きで並ぶと数分のツイッター・タイムです。僕は平日の19:00-19:30の回を選択したのですが待ち時間はおよそ10分ほど。体感去年の1/3くらいです。この際、Twitterで感想を調べていたところ不穏なツイートを発見します。
“グループの人数の半数分のお札が配られる、お札の有無でルートが分岐した”

頭が?で埋まったまま音声ガイドの機械を渡される入口まで来るとスタッフさんが人数確認をし、僕が1人だと理解するとお札を渡してきました。
入ってから先述した後半パートまではほとんど去年と変わりません。水槽のお魚さん達とたまにいる死体を眺めながら音声ガイドを聞いて歩きます。
ちなみに前には男1女2のグループがおり、この男(以下ゴミと略します)が前方を歩く女2の足を定期的に掴んでは女がキャー!と叫びゴミがその度に後ろの人でしょwと言いながらこっちをチラチラ見てくるため非常に不愉快でした。僕と友達になりたかったのでしょうか。

ちなみに水槽の中の死体(念のために言っておきますが作り物です)は去年の方が造形・配置共にクオリティが高かったと思います。というよりテーマが七人ミサキなので怪異自体を水中に配置できないのが痛かったのでしょう、“七人ミサキに殺された死体”のような間接的なフィギュアばかりなのが少し単調でした(去年は人魚モチーフ故に死体と共に人魚そのものを配置出来ていたため自然かつバラエティが豊富だったと思う)。
まあ前半はどちらかといえばホラーよりも水族館重視な内容のためこれくらいで別にいいと思います。客のモラルは問題ですが企画に非は無いのでこれも良いでしょう。問題はここからです。

後半の入口ではまず音声ガイドが回収され、“音楽が鳴り始めたらその場を動くな”という指示をされます。ここも去年同様です。
去年は後半パートの初めにめちゃくちゃえっちな人魚の人形が置いてあったのですがそのようなものは見当たりませんでした。
ただその代わりに生身人間出没スポットが2つに増えていました。ここは数少ない改善ポイントだと思います。1つめは去年同様前半のように水槽を眺めていると唐突に音楽が鳴り怖い仮装(死体を引き摺る貞子みたいなやつ)をしたスタッフが客の合間をうろうろと徘徊するというもの。そして2つめですがこれが今回の最大のクソゴミカスうんちぶりぶりポイントでした。

1つめのスポットを抜けるとまたスタッフ(制服)の姿が。なんと先述のツイート通りお札の有無でルートを分けると言うのです。(ちなみに前半パート中盤の音声で七人ミサキの1人が“死にたくなければお札を誰か知り合いに渡せ”と言ってきます。1人だと渡す相手がいないので詰みですね。お札には“御守札”と書いてあるのでこの時点でオチは読めますがまあそれはそれ)
鳥居が2つ設置されており、僕は半ば強制的にお札を持っている人側に進むことになりました。ルート分岐と言っても柵のようなもので分けているだけなので向こうの様子は結構見えます。見た限りだと特に違いは無いようでした。2つめのスポットまでは。

さて、分岐されたルートを少し進むと音楽が流れて留まるように言われます。そして1つめ同様に仮想をしたスタッフ(怖くて直視出来なかったのですがおそらく1つめと同じ仮装から死体が消えただけだと思います)が現れめちゃくちゃ近くをうろうろしてきます。
このスタッフはすばらでした。去年は集団客の周りばかりで僕の方にはほとんど来てくれなかったのですが、今年はめっちゃ顔近づけてきてくれたので1人で叫ぶオタクの仮装をして対抗しました。

この段階では向こう側には何も起きていないようですが、スタッフ達は少しうろうろするとすぐに持たざる者サイドの方に策を超えて襲いに行ったようです。ここまでは許容出来ます。ここからが本当の胸糞事案なので注意して読んでください。

キャーキャー言ってる声を聞いていると制服スタッフが持つ者サイドに現れて説明をします。
「お連れの方々が襲われています。持っているお札をここ(祭壇みたいなとこ)に納めて助けてあげてください!」
お連れの方って誰だよ。俺は誰を救えばいい。
位置的に僕が1番祭壇に近かったため困惑しながらもお札を置いてすぐに次の人に祭壇を譲ったのですが、どうやらお札を置くと仮装スタッフが下から出てくる仕掛けだったようで、僕が早く退きすぎた結果誰も見てないのに唐突に無の空間に出てきたお化けになってしまっていました。ゆるして。

お札を全員が置くと謎の力が働いたらしく仮装スタッフは退散、そして悪夢のアナウンスが入ります。
「お連れの方と合流出来た方からこちらへお進み下さい」
一生進めないやんけ!!
と心の中でツッコミを入れたものの私はアスペルガーではございませんので1人で進むことに。ただでさえ暗い空間の中みんな半パニックになっているせいか合流が遅く、僕は体感1時間ほど可愛らしい女性のスタッフさんに(え?お前1人なん?w)みたいな視線で見つめられながら虚無の時間を過ごしました。リアタイでは瀕死になってましたが思い返すと性的シチュエーションですね。

怖かったねー、ありがとー、等とクソリプを送りあっているカップル達が合流し終えると、スタッフに先導されて崩れた石柱の前に案内されます。仕掛けとしてはこれが最後です。(説明を忘れていましたが元々この石柱が壊されたことで七人ミサキの封印が解かれたという設定です。)
スタッフがランダムに選んだ3人が1つずつ崩れた石柱を元に戻していくのですが、1人目は何もなし、2人目は石柱の後ろから手が出てくる、そして3人目で仮装スタッフが呻きながら暴れ出てくるという仕組みになっています。ラストに相応しい派手さで良いと思います。
もうこの段階で僕は既にストレスフル・ヒューマンになっていたので余韻に浸る暇もなく外に出て屋上のカフェによって帰りました。カフェの席も2人用しかなくて寂しかったです。
↓カフェでパシャリ☆
f:id:hitoligokko:20181106190831j:plain

☆反省会 ☆
反省会と称して改善点改悪点をまとめたいと思います。

☆改善点
生身仕掛けが増えた
参加型の仕掛けが増えた
ぼっちにもお化けが構ってくれる
モチーフ的に“何故襲われるか”がわかりやすい

☆改悪点
参加型の仕掛けが増えた
ぼっちは企画レベルで排除される
ソロ参加者への考慮が薄すぎる
演出上仕方ないが制服スタッフが出てくるのは萎える
えっちな人魚を出せ

大体こんな感じです。
思うに去年のターゲット層が人外フェチだった(多分)のに対し今年のターゲット層がリア充だったのでしょう。でめそれならポスターのキャッチフレーズである「七人目はあなた」は「七人目はあなた達」にするべきだろ。日本語不自由になるけどリア充は日本語不自由だからセーフ!!!
そもそも七人ミサキモチーフもターゲット層と噛み合ってないだろ。リア充を呼び込みたいならむしろメジャーな怪異でやってくれ。そんな微妙なモチーフ喜ぶのオタクだけだぞ。
結果としてピュアな少年のハートを傷つけたということをしっかりと反省して欲しいものです。来年第4弾あるのか知らんけど人魚路線に戻してくれ〜〜〜

おまけ
無断転載ですが去年の御色気要素です↓
f:id:hitoligokko:20181106190442j:plain
エログロナンセンスここにありって感じで至高シコ。画像これしか見つからなかったけど体の半分くらいまでしっかり造形されてて表情は僅かに動いてるわちゃんと腐りかけてるわでもう最高。うおおおおおおおお毎日人魚ニー!

おわり